この記事について:筆者は2026年8月時点でリカバリーウェアをまだ購入・使用していません。本記事は、夜勤後の疲れが気になっている現役看護師が「そもそもリカバリーウェアとは何なのか?」を、厚生労働省・PMDA・各メーカーの公開情報や研究報告をもとに調べた内容です。実際の着心地や使用後の疲労感については、購入後に改めてレビューします。
「リカバリーウェアって、着るだけで本当に違うの?」
「一般医療機器って書いてあるけど、普通のパジャマと何が違う?」
「意味ない、怪しいという声もあるけど、実際どうなんだろう?」
自分自身、最初にリカバリーウェアの話を聞いたときは、正直かなり疑問に思いました。
きっかけは、普段見ているYouTuberがリカバリーウェアについて話していたこと。その方自身も「自分には効果がよく分からなかった」と話していて、自分も「服を着て寝るだけで、そんなに変わるものなの?」と思ったのを覚えています。

今でも「着て寝るだけで?」という疑問は少しあります。だからこそ、買う前に仕組みや一般医療機器の意味をちゃんと調べてみることにしました。
最近では家電量販店やスポーツショップなどでもリカバリーウェアを見かける機会が増え、新しい商品も次々と登場しています。
そこで今回は、リカバリーウェアの仕組み、一般医療機器とは何を意味するのか、「意味ない・怪しい」と感じる理由、購入するとしたら何を基準に選ぶのかを整理してみました。
- リカバリーウェアとは?普通のパジャマと何が違う?
- どんな仕組み?メーカーが説明していること
- 一般医療機器って何?「国が効果を認めた」とは少し違う
- 「疲労回復」なら何でも言える?一般医療機器にも範囲がある
- リカバリーウェアは「意味ない」「怪しい」?研究結果も一様ではない
- 看護師の自分がリカバリーウェアを気にしている理由|夜勤明けが重い
- 農作業後の疲れにも興味はある|あきちゃんの場合
- リカバリーウェアの選び方|自分ならこの4つを確認する
- 気になっている主なブランドを比較|今はまだ評価しない
- リカバリーウェアだけに頼らないことも大切
- 実際に買ったら、普通のパジャマと比べてみる予定
- まとめ|「怪しい」で終わらせず、仕組みを知ってから試してみたい
- 参考にした情報
リカバリーウェアとは?普通のパジャマと何が違う?
「リカバリーウェア」という言葉をよく聞くようになりましたが、まず知っておきたいのは、リカバリーウェアという名前だけで、すべての商品が医療機器というわけではないことです。
一般には、休養時や就寝時などの着用を想定して作られた機能性ウェアを「リカバリーウェア」と呼ぶことがあります。
その中には、一般的な機能性衣類として販売されているものもあれば、一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」として製造販売の届出が行われている製品もあります。
| 一般的なパジャマ・部屋着 | 一般医療機器のリカバリーウェア | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 睡眠・休養時の快適性 | 製品の届出内容に基づく使用目的・効果 |
| 医療機器 | 通常は該当しない | 一般医療機器として届出された製品がある |
| 機能 | 吸湿・速乾・保温など商品による | 遠赤外線の血行促進作用を利用する製品など |
| 確認したい表示 | 素材・サイズ・洗濯表示など | 「一般医療機器」の表示・届出番号・使用目的など |
つまり、「リカバリーウェア」という名前だけで判断するのではなく、商品ごとにどのような位置づけなのかを確認することが大切です。
どんな仕組み?メーカーが説明していること
一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」に分類される製品では、身体から出る熱を利用し、特殊な素材から一定程度の遠赤外線を輻射する仕組みが用いられています。
厚生労働省が示している定義では、遠赤外線の血行促進作用によって疲労や筋肉のこりなどの症状改善を目的とする衣類形状の器具とされています。
具体的な素材や加工方法はメーカーによって異なるため、後半で現在気になっているVENEX・BAKUNE・リライブシャツについて整理します。
各社とも血行促進につながる仕組みを説明していますが、「どの製品でもまったく同じ仕組み・同じ結果になる」と考えないことも大切だと思います。
一般医療機器って何?「国が効果を認めた」とは少し違う
今回調べていて、自分自身が一番勘違いしそうになったのが「一般医療機器」という言葉でした。
最初は、「一般医療機器なら国が効果を認めているということかな」と思っていました。
しかし、正確には少し違います。
医療機器は人体へのリスクによってクラスⅠ〜Ⅳに分類されており、一般医療機器はクラスⅠです。
| 分類 | リスクの考え方 | 主な手続き |
|---|---|---|
| クラスⅠ | 人体へのリスクが極めて低い | 届出 |
| クラスⅡ | 比較的リスクが低い | 認証など |
| クラスⅢ・Ⅳ | 比較的高い〜生命への危険に直結する可能性 | 承認など |
PMDAによると、一般医療機器は必要な製造販売業許可や製造業登録などの要件を満たし、PMDAへ製造販売届書を提出したうえで、製造販売が可能になります。
届出書そのものについてPMDAが承認審査を行う制度ではありません。
PMDAの案内でも「提出された届書については審査を行いません」と明記されており、法令に沿って適切に届け出る責任は届出者側にあるとされています。
そのため、
「一般医療機器=国がその商品を審査して、すべての人への効果を保証した」ではありません。
一方で、「じゃあメーカーが勝手に届出を出せばいいだけなの?」というと、それも単純ではありません。
厚生労働省が周知した、日本医療機器工業会の「家庭用遠赤外線血行促進用衣」の自主基準では、届出を行う前に基準に沿った評価を行うことが求められています。
具体的には、レーザードップラー血流計などを用いた試験で未加工品と比べて5%以上の血流量増加を確認すること、さらに医師などの専門家が、そのデータをもとに疲労や筋肉のこりへの効果について考察を行うことなどが定められています。





自分は「一般医療機器=国のお墨付き」くらいに考えかけていました。調べてみると、届出と承認は別物。ただし、このカテゴリーには評価方法や基準も定められている。このくらいの理解が一番近そうです。


「疲労回復」なら何でも言える?一般医療機器にも範囲がある
一般医療機器だからといって、身体に関するあらゆる効果をうたえるわけではありません。
厚生労働省の2025年のQ&Aでは、「家庭用遠赤外線血行促進用衣」の使用目的・効果として、遠赤外線の血行促進作用による以下のような内容が示されています。
反対に、一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」の範囲では、例えば腰痛や筋肉痛など特定の痛みの改善、むくみ改善、冷え性改善、代謝促進、運動効率向上などを効果として表示することは、少なくともこの一般医療機器の届出範囲の効果としては表示できません。
「リカバリーウェアを着れば腰痛が治る」「むくみが改善する」「代謝が上がる」といった表現は、一般医療機器として認められた範囲を超える可能性があります。本記事でも、そのような効果を期待・保証するものではありません。
リカバリーウェアは「意味ない」「怪しい」?研究結果も一様ではない
自分自身が最初に疑問を持ったように、「着るだけで疲労回復というのは怪しい」「リカバリーウェアは意味ないのでは?」と感じる人がいるのも不思議ではありません。
では、研究ではどうなのでしょうか。
遠赤外線を利用した衣類については、人を対象にした研究も報告されています。ただ、対象者・素材・着用時間・評価した項目が研究ごとに違い、結果もすべて一致しているわけではありません。
有用性を示唆した研究もある
2019年に報告されたランダム化比較試験では、強化トレーニング期間中の男性野球選手38人を対象に、ナノダイヤモンド・ナノプラチナ素材を使ったウェアと対照ウェアを比較しています。
2週間の着用後、気分状態を示す指標や唾液中コルチゾールについて、ウェア群と対照群で異なる変化が報告されました。一方、疲労スコア自体は両群とも増加しています。研究者らは、強化トレーニングによる身体・心理的ストレスに対して有益な可能性があるとしています。
一方で、回復に差が出なかった研究もある
同じ2019年の別の研究では、運動後の男性22人に遠赤外線を放射するバイオセラミック素材のパンツまたは対照パンツを着用してもらい、筋力、筋肉痛、血液中の指標、主観的な回復状態などを比較しました。
この研究では、遠赤外線素材の衣類によって運動後の回復が促進されたという結果は確認されませんでした。
また、2026年には遠赤外線を放射するパジャマと通常のポリエステル製パジャマを比較した小規模なランダム化比較試験も報告されています。遠赤外線ウェアでは鼓膜温や発汗、REM睡眠の割合などに違いがみられた一方、総睡眠時間や睡眠効率、主観的な睡眠の評価には明確な差が確認されませんでした。対象も健康な若年男性15人に限られているため、結果を幅広い人にそのまま当てはめることはできません。
なお、この2026年の研究はTENTIAL社との共同研究契約による資金提供を受け、試験用ウェアも同社から提供されています。一方、論文ではTENTIAL社は研究デザイン、データ収集、解析、結果の解釈には関与していないと記載されています。研究結果を見る際は、こうした資金提供の情報も含めて確認しておきたいところです。
研究を見るときの注意点
・研究で使われたウェアと市販されているすべてのリカバリーウェアは同じではない
・対象者が若いアスリートなどに限定された研究もある
・サンプル数が小さい研究もある
・メーカーが支援している研究もある
・「血流が変化したこと」と「本人が翌朝かなり楽になったこと」は同じ意味ではない
そのため、一つの研究だけを見て「リカバリーウェアは絶対に効く」「全部意味がない」と決めつけるのは避けたいところですね。





調べる前は「一般医療機器なら効果はもう完全に証明されているのかな」と思っていました。でも研究まで見ると、そんな単純な話ではなさそう。だからこそ、自分でも試してみたいと思っています。
看護師の自分がリカバリーウェアを気にしている理由|夜勤明けが重い
自分がリカバリーウェアに興味を持っている一番の理由は、最近、夜勤明けの疲れが翌日まで残りやすくなったことです。
現在の勤務は2交代制で、夜勤は20時15分から翌朝9時30分まで。
夜勤の日に歩数を確認すると、だいたい2万歩近く歩いています。
一番つらいのは、夜勤が終わったあとの全身の重さと倦怠感。
以前は一度寝ればある程度戻っていた感覚がありますが、ここ数年は寝ても翌日に疲れが残っていると感じることが増えてきました。
同年代の看護師と話していても、「昔より回復に時間がかかるようになった」という話はよく出ます。


もちろん、リカバリーウェアだけに何とかしてもらおうとは考えていません。
入浴、睡眠、食事やたんぱく質摂取など、基本的なこともできる範囲で気をつけています。
それでも、休んでいる時間に追加できる選択肢として、「実際に着てみたら自分はどう感じるんだろう?」と興味を持っています。
夜勤明けになかなか眠れない方は、こちらの記事も参考にしてください。
農作業後の疲れにも興味はある|あきちゃんの場合
妻のあきちゃんは元看護師で、現在はイチゴ農家として働いています。
農作業では前かがみになることが多く、特に疲れを感じやすいのは足腰です。
今の時期は水やりが中心で2時間もかからない日がありますが、繁忙期になると1日中作業する日もあり、ハウス内を何十往復もします。
ただし、あきちゃんはリカバリーウェアについてかなり現実的です。


着たからって、つらいところが全部解決するわけじゃないでしょ。根本的な解決にはならないと思うよ。
自分もこの考えには同感です。
農作業で負担がかかる姿勢や仕事量そのものがなくなるわけではありません。リカバリーウェアは、あくまで休養時間に取り入れる選択肢の一つとして考えています。


リカバリーウェアの選び方|自分ならこの4つを確認する
まだ購入していない自分が、現時点で商品を選ぶなら何を見るかを整理しました。
1.一般医療機器なら「届出番号」まで確認する
一般医療機器であることを重視するなら、「一般医療機器」と書いてあるかだけでなく、一般的名称・販売名・医療機器製造販売届出番号まで確認したいと思っています。
PMDAも、医療機器を確認するときは、本体や包装にある医療機器の分類や届出番号などを確認するよう案内しています。
2.着心地・通気性・サイズ感
自分はかなり暑がりなので、実際に買うなら通気性と着心地はかなり重要です。
まずはパジャマとして使いたいため、身体を締め付けるものより、ゆったりしたサイズ感を選びたいと思っています。
できれば季節を問わず使いやすいものが理想ですが、暑がりなので夏場の蒸れや寝汗についてはレビューでもしっかり確認するつもりです。
3.洗濯しやすいか・長く使えるか
パジャマとして使うなら、洗濯のしやすさも無視できません。
毎日洗えるなら毎日洗いたいので、洗濯方法や乾きやすさ、繰り返し洗濯したときの耐久性も確認したいポイントです。
一般医療機器の自主基準でも、製品には耐用期間や洗濯・管理方法などを記載することが求められています。
4.価格だけでなく「本当に続けて着られるか」
リカバリーウェアは、上下セットだと決して安い買い物ではありません。
自分自身は気になる商品なら上下セットで3万円前後までは候補に入れていますが、高い金額を払うなら「毎晩着たくなるか」「長く使えるか」も重要だと思っています。
口コミも参考にはしますが、最終的には自分の体型や暑がりという特徴に合うかまで見て選ぶつもりです。
気になっている主なブランドを比較|今はまだ評価しない
現在、自分が購入候補として調べているブランドを整理しました。
まだどの商品も使用していないため、「どれがおすすめ」「これが一番効く」という評価はしません。
| ブランド・製品例 | メーカーが説明する素材・特徴 | 一般医療機器 |
|---|---|---|
| VENEX | PHT繊維。ナノプラチナなどの鉱物を含む独自素材を繊維に練り込む | 一般医療機器として届出された製品・シリーズがある |
| TENTIAL BAKUNE | セラミック鉱石を使用したSELFLAME®を採用 | 一般医療機器として届出された製品がある。商品ごとに確認が必要 |
| リライブシャツコア | セラミックを練り込んだ素材から遠赤外線を輻射すると説明 | 公式表示・届出番号を購入時に確認 |
現時点では、自分はVENEXかTENTIAL BAKUNEあたりを中心に検討しています。
どちらもリカバリーウェアを調べる中でよく目にするブランドですが、まだ使用したことはありません。一般医療機器としての届出内容だけでなく、素材、着心地、通気性、価格などを比較して最終的に決めたいと思っています。
リカバリーウェアだけに頼らないことも大切
リカバリーウェアを調べているからこそ、逆に忘れないようにしたいのが基本的な休養です。
どれだけ高価なウェアを購入しても、睡眠時間が極端に短かったり、食事が偏っていたりすれば、それだけですべてを補えるとは考えていません。
睡眠環境を整える
まず見直したいのは、睡眠時間だけでなく寝室環境や生活習慣です。
睡眠を整える習慣についてはこちらで紹介しています。
枕やマットレスなど寝具そのものを見直したい方はこちらもどうぞ。
入浴で休む時間を作る
自分自身も夜勤や仕事の疲れがある日は、できる範囲で湯船に浸かるようにしています。
入浴についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
食事から回復に必要な栄養をとる
身体をつくる材料という意味では、食事も欠かせません。
睡眠とたんぱく質についてはこちらでも紹介しています。
実際に買ったら、普通のパジャマと比べてみる予定
ここまで調べてきましたが、最終的には実際に自分で着てみないと分からない部分も多いと思っています。
購入したら、最低でも次の点は確認したいです。
ただし、自分一人が「今日は楽だった」と感じたとしても、それだけで医学的な効果を証明できるわけではありません。
将来のレビューでは、あくまで一人の夜勤看護師が実際に使った主観的な記録として、普通のパジャマとの違いや使い続けた感想を正直に書くつもりです。





高いお金を出して買っても、違いが分からなかったら「自分には分からなかった」とそのまま書きます。その方が、これから買う人の参考になると思っています。
まとめ|「怪しい」で終わらせず、仕組みを知ってから試してみたい
最初は「着て寝るだけで本当に?」という疑問から調べ始めました。
調べてみると、一般医療機器としての基準がある一方、「一般医療機器だから誰にでも必ず実感がある」とまで考えるのも違うと分かりました。
それでも、夜勤後に2万歩近く歩き、以前より翌日まで疲れが残りやすくなった自分にとっては、実際に試してみたい商品です。
今後、実際に購入して1〜3か月使ったら、このブログで使用感をレビューする予定です。ぜひ楽しみにしていてくださいね。
そのときは良かった点だけでなく、暑さや着心地、普通のパジャマとの差、そして「正直違いが分からなかった」という結果になった場合も含めて紹介します。
あわせて読みたい
▶ 夜勤明けに眠れない原因と対策|看護師夫婦の本音
▶ 睡眠の質を整える寝具の選び方
▶ 朝スッキリ起きたい人へ|睡眠の質を上げる習慣7選
参考にした情報
- PMDA「医療機器」|医療機器のクラス分類
- PMDA「製造販売届に関する手続き」
- PMDA「ある製品が医療機器かどうかを確認する方法はありますか。」
- 厚生労働省「家庭用遠赤外線血行促進用衣 自主基準」(2022年制定・2024年改訂)
- 厚生労働省「一般医療機器『家庭用遠赤外線血行促進用衣』の取扱いに係る質疑応答集(Q&A)の一部改訂について」(2025年8月18日)
- Choi Y, et al. Effect of novel recovery garments utilising nanodiamond- and nanoplatinum-coated materials (DPV576-C) on physical and psychological stress in baseball players: A randomised, placebo-controlled trial. Eur J Sport Sci. 2019;19(7):869-875.
- Nunes RFH, et al. Effects of Far-Infrared Emitting Ceramic Material Clothing on Recovery after Maximal Eccentric Exercise. J Hum Kinet. 2019;70:135-144.
- Nishida M, et al. Physiological Effects of Far-Infrared-Emitting Garments on Sleep, Thermoregulation, and Autonomic Function Assessed Using Wearable Sensors. Sensors (Basel). 2026;26(2):550.
- VENEX公式「PHT繊維・テクノロジー」
- TENTIAL公式「SELFLAME」
- 株式会社りらいぶ「リライブシャツコア」
※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。一般医療機器への該当、届出内容、商品仕様などは変更される場合があります。購入時は各商品の公式サイト・包装・添付文書などで最新情報をご確認ください。

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